iLogicによる設計の自動化などで作業効率化を図ります。
iLogic - 概要と作成手順
iLogicの目次
概要
iLogicは、設計の自動化を簡単に行うための機能です。パラメータやフィーチャー、コンポーネントなどを制御する「ルール」を作成することで、手作業で行っていた繰り返し作業を自動化し、設計プロセスを効率化できます。プログラミングの知識が少なくても、直感的なエディタとシンプルな構文で始めることができます。
作成手順
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1.[管理][iLogic][iLogicブラウザ]
をクリック。

モデルツリーの横にiLogic専用のブラウザが追加されます。

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2.ルールの作成
iLogicブラウザの空白部分で右クリックし、[ルールを追加]を選択。

表示されたダイアログボックスで、新しいルールの名前を入力して[OK]をクリック。

[ルールを編集]ダイアログボックスでコードを記述。例えば、特定のパラメータ(例:「Width」)を別のパラメータ(例:「Length」)の値に応じて変更する場合、以下のように記述できます。
If Length > 100 Then Width = 50 Else Width = 30 End If
Length や Width は、Inventor のパラメータとして事前に定義されている必要があります。

コードを記述したら、[保存]ボタンをクリックしてルールを保存。ルールは、パラメータが変更された時などに自動的に実行されるように設定したり、iLogicブラウザから手動で実行したりすることができます。これにより、設計のルールに基づいた自動的な形状変更が可能になります。
- 3.フォーム、グローバルフォームの作成
[管理][iLogic][フォームを追加] をクリック。

このドキュメント内(フォーム)かすべてのドキュメント(グローバル)を選択して名前を付ける。

左側からパラメータや iProperty、ルールをドラッグして右側のフォームに配置して[OK]をクリック。

iLogicブラウザに追加されます。

フォーム1をクリックするとダイアログが表示されるので値を変更するとパーツに反映されます。

グローバルフォームの場合

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4.外部ルールの作成
[ツール][オプション][iLogic環境設定] をクリック。
外部ルール フォルダの横にある+をクリックして、外部ルールを保存するフォルダを追加。

iLogicブラウザの外部ルールで追加したフォルダを右クリックして[新しい外部ルールを作成]をクリック。

任意のファイル名を入力して[保存]をクリック。

あとはルールの作成と同手順。
作成した外部ルールをリボンやショートカットに登録しておくと便利です。
[ツール][カスタマイス][リボン]で[iLogic ルール]を選択すると作成した外部ルールが表示されるので任意のリボンに追加。
[ツール][カスタマイス][キーボード]でカテゴリの[アドイン]を選択し、作成した外部ルールで任意のキーを割当。
